印象派と浮世絵 (1) - 印象派の技法とは - 浮世絵ぎゃらりぃ
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印象派と浮世絵 (1) - 印象派の技法とは

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印象派って?

「印象派」という言葉、よく耳にしますよね。
ゴッホ、モネ、ルノワール、セザンヌ…などなど。
でも印象派って、そもそもどういうジャンルや技法を指すものなのか、お分かりですか?
自信を持って答えられる人は意外に少ないのではないかと思います。

さて、印象派とは一体どういうものなのでしょうか?
下のゴッホの絵にそのヒントがあります。

「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」
歌川広重
大判錦絵 安政四年(1857年)

「雨の大橋」
Van Gogh, Vincent
油彩 カンヴァス 1887年

まずこの両作品、左が広重のオリジナルで、右側はそれを模写したゴッホの油絵作品です。
つづいてもう1点。

「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」
歌川広重
大判錦絵 安政四年(1857年)

「梅の花」
Van Gogh, Vincent
油彩 カンヴァス 1887年

これも同じく左が広重のオリジナル、右がゴッホの模写した作品です。

「ひまわり」で有名なあのゴッホが、こんなふうに浮世絵をそっくり模写していたってこと、ご存知でしたか? 彼はこうして浮世絵を真似ることで、その構図、色彩感覚、線描画法といった描画技術を学んでいたのです。

最初の絵で広重は、急な夕立に慌てる人々の様子をうまく捉え、次の梅の絵では、画面手前に印象的な梅の枝を大胆に配して絵の奥行きを表現しています。

こうした日常の印象的な一場面を写真のように瞬間的に捉えるのが浮世絵の特徴で、それはそのまま「印象派」の技法にも通じるのです。

おわかりでしょうか?
印象派絵画というのは、このように浮世絵風の構図、技法、色使いで日常の何気ない風景を印象的にとらえた画法のことを言うのです。つまり、「油絵として洋風に表現された浮世絵」のことだともいえるのです。
日本人の印象派好きは有名ですが、それは印象派の絵の中になつかしい浮世絵の世界を垣間見ているからなのかもしれませんね。

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