賢女烈婦傳(1) - 常盤御前 - 浮世絵ぎゃらりぃ
浮世絵ぎゃらりぃ

賢女烈婦傳(1) - 常盤御前

スポンサーリンク

豊国に次ぐ人気絵師・歌川国芳が描いたシリーズ。
浮世絵の本流は歌舞伎の役者絵なので、たいていの浮世絵は歌舞伎の一場面を描いたものが多いのですが、このシリーズは歌舞伎とは関係なく、物語などに登場する歴史上の賢女烈婦たちを描いたものです。
これには理由があって、江戸の天保期、老中・水野忠邦の天保の改革によって庶民の娯楽が制限され、役者・遊女等の錦絵が禁止されました。そのため、この時期の浮世絵はこのように歴史上の人物をテーマにしたものや風景画などの無難なものが多く作られたのです。
なお、天保の改革を逃れるための同じ国芳のアイデアとして有名なものに「荷宝蔵壁のむだ書き」があります。「江戸のデザイン/荷宝蔵壁のむだ書き」の方に掲載しておきましたので、併せてご覧ください。

常盤御前

一勇斎(歌川)国芳/大判錦絵/天保11~12年(1840-41)/伊場屋仙三郎 (当サイト所蔵)

賢女烈婦傳/常盤御前

平清盛に狙われる源義朝の三人の遺児を連れて、大和へと逃亡する常盤を描いたものです。
凍えるような雪の中を、八歳の今若、六歳の乙若、二歳の牛若を連れての壮絶な逃避行。
牛若(後の源義経)は、懐に抱えられているので見づらいですが、ほんの少しだけ頭が見えているのがお分かりでしょうか。

牛若・今若・乙若

なお、この絵は印象派のゴッホも所有していました。ゴッホの所有していたものは、現在はオランダ国立ゴッホ美術館に収蔵されています。

スポンサーリンク