彫りと摺りの技術(6) - ぼかし、地潰し - 浮世絵ぎゃらりぃ
浮世絵ぎゃらりぃ

彫りと摺りの技術(6) - ぼかし、地潰し

スポンサーリンク

ぼかし、地潰し

浮世絵ではおなじみの「ぼかし」の技法。
顔料に含ませる水分量の調整と、摺りの力かげんだけでこの効果を出します。

また、この絵の人物背景の水色部分のように、平面を一色で塗りつぶすことを「地潰し」といいます。 ただ一色で摺ればいいだけなので簡単そうに思えますが、実は広い面積を均一にムラなく仕上げるのは、逆にとても難しい高度な技術を必要とする部分なのです。
とくに濃い目の地潰しとなると、同じ色を何度も摺り重ねなければならなかったため、一度でもムラが出てしまうともうアウト。失敗の許されない大変な作業なのですね。

地潰しにはまた、図のように板の木目を模様のように効果的に使う技もあって、これを「木目潰し」と言います。
版木には通常、堅いサクラの板が使われるのですが、この木目潰しの場合だけは、木目のきれいなケヤキの板が使われました。

スポンサーリンク