林忠正(2) - 日本文化の紹介 - 浮世絵ぎゃらりぃ
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林忠正(2) - 日本文化の紹介

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林忠正の業績/パリ・イリュストレ

当時のフランスはもう既にジャポニスムが浸透済みで、多くの日本美術で溢れていました。
しかしそれらは洪水のごとく短期間に大量にもたらされたこともあって、まさに玉石混交といった状態。また、日本についての誤解や間違った知識も蔓延していたため、林はまず日本美術とその背景にある日本の文化・風俗について、正しい情報を伝える必要性を感じていました。
1886年のパリ・イリュストレの仕事はそんな林にとってまさに絶好のチャンスで、パリの人々に日本の歴史、風土、宗教、教育、文化、芸術などの幅広い分野に渡って正しい日本像を紹介することに成功したのです。

パリ・イリュストレ

この仕事は、パリの現地事情をよく知り、日本美術の知識も豊富で、なおかつフランス語にも堪能だった林だからこそ成しえたことだと言えるでしょう。
日本の情報に飢えていたパリの人々に、タイミングよく正しい日本像を伝えた林の功績はとても大きいと言えます。
ちなみに、ゴッホは1887年の作品「花魁」と「タンギー爺さん」で、このパリ・イリュストレ紙の表紙を写していますので、間違いなくゴッホもこの林の記事を読んで参考にしたはずです。

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